夕香のココだけの話


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夕香のココだけの話

マルキタプリン本舗 代表取締役 星野勇介さん

「侍のプリン」を販売する北海道札幌市のプリン専門店 マルキタプリン本舗 星野笑店 http://www.purin-honpo.com/index.html 代表取締役 星野勇介さん。

 

 

「幻のプリンがあるらしい!」「14:00にはもう完売だってーガッカリ」

お店をオープンさせて1カ月、一切広告を出さずして、すべて口コミから売り上げを作っているのが星野笑店だ。

 

正直言って、本当においしい。侍プリンは1個480円という高額プリン。でも、売れる!!

それには、たくさんのヒミツがあった。

 

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星野さんとの出会いは今から5年ほど前。札幌にある居酒屋で、商品開発やマーケティング担当の部長だった。

 

もつ鍋店をオープンするということで、広告モデルに起用されたのが私たち、青山姉妹だった。撮影現場で見守ってくれたいた星野さん。私たちの表情が良かったのか、次々と広告モデルの仕事をくださった。

 

数日後、連絡がきた。「青山さんのような笑顔が作れるスタッフを増やしたいんだけど、誰に教わったの?研修ができる講師を探しているんだけど、誰か紹介してくれない?」

思い切って「私がスタッフさんの指導をします!是非私に研修させてください!」とお願いした。

 

何ヶ月にもわたる打ち合わせ、店長や主任、リーダーを含めた話し合いが行われ、研修がスタートした。うまくいかなければ2カ月ももたないと言われた。いい感じのプレッシャーをしょっちゅういただいていた。

 

研修タイトルは「笑顔工場」。笑顔がたくさんできる工場を作ろう!「半年続けばいいね。空中分散しないように頑張れ」。叱咤激励を受けながら私にすべて任せてくれた。

 

そんな研修も今年で4年目。のべ200以上のスタッフさんと出会えた。すべて星野さんのお陰だ。本当に本当にお世話になったひとりである。

 

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星野さんは根室市出身。3人の娘のパパ。 少林寺拳法4段、相撲初段(アマチュア)、剣道初段 、毎日自転車通勤で鍛えまくった胸筋が魅力。82キロ。大きなつぶらな瞳も魅力である。

 

「北海道の食材を使ったものを作りたくなってね。40歳までには自分のお店を立ち上げるぞって決めていたんだ」

 

飲食店、洋菓子店の商品開発を数多く手がけてきた。マーケティングの勉強もし、「売れる商品」を次から次へと作ってきた。

 

北海道で頑張っている農業者や漁業者の方と出会う。そして、少しずつ北海道の農業が衰退していくのを感じた。

 

「農家の跡継ぎがいなくてやめてしまうところも多いって聞いていたよ。何かさ、できることはないかなぁって思っていたんだ」

 

39歳、勝負の年。15年勤めてきた会社を辞めた。1年近くプリンの研究に明け暮れた。そうしてできたのが侍のプリンだった。

 

 

今まで培ってきた実績と甘いもの好きを活かし、北海道の素材が一番活きるプリンに、自分の生涯をかけることに決めた。

 

農家から直接仕入れている牛乳や卵、生クリーム。ちょっとでも農家が元気になれば。

一切値引きせず言い値で買っている。「今月も卵に40万円払えたなって思ったら、あー、良かった、ちょっとは喜んでくれたかなって思うんだ」

 

だから、安売りはできない。本物の味で勝負するんだ。

 

480円の侍のプリンをはじめ、300円以上するプリンたちがオープン初日から次々と売れた。初日は14:00で完売した。道行くひとが引き返しては買ってくれた。

 

「完売するヒミツ?うーん。あんまり欲張って作らないことかな。本物にこだわって、本物の味がわかるひとに届けばいい。だから欲張ることはしない」

 

誰もが知っていて一度は食べたことがあるプリン。みんな知っているプリンを最大限おいしくするということがどれだけ難しいことなのか。

 

世の中に出ていない新商品を出すことは簡単。前例がないだけ作りやすいし、ブームが起きるかもしれない。

 

でも、プリンとなると知らない人はいない。プリン専門店もない。そのプリンで勝負しようと決めたからには徹底的にこだわり、納得するまで作り続けた。自信がある。だから売れる。

 

「モットーはみんなが思っている以上においしくすること」

 

星野笑店は、食べてくれるお客様も、作っているスタッフも、販売するスタッフも、農家のみなさんも、運送スタッフも、そして家族も、みんなが笑顔になれるようにという思いを込めてつけた。

 

1日700個作っているプリンたち。東京駅構内や百貨店でも売られている。即完売。まぼろしと言われているプリンは、新千歳空港の売店にも登場する。

 

「こんなに売れるとは思わなかった」 その分、たくさんのプリンを捨てた。作っては捨て、作ってはまた捨てた。「スタッフに支えてもらった。みんながいてくれなかたらここまでこれなかったと思う」

 

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おまけの一言

 

プリンの他にもうひとつ、誰もが知っている商品をさらにおいしく作ろうと計画中だ。

 

念願の夢が叶い、まるで夢の中だという星野さん。多くのひとを笑顔にするために、今日もまたおいしいプリンを作る。

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